ホームタウン

いくらか入った銭入れと

電話と煙草とライターで

町々歩けば腹も減り

気の利く飯屋はないだろか


日も照るうちのビールから

滲むあれこれの苦さは

飲み込んではまた滲む

また滲んでは飲み干して

何も分からんくなって

ずっとこの町にいるのでしょう


遠回りでも近道でもない いつもの道で

今日も帰ろう 暖かい小さなアパートへ

何も怖くないはず


ヒステリックなお向かいさん

朝も早よからお隣さん

世の中動かすお偉いさん

どこかで見てるお天道さん

私がいなくたって

すべて上手くいくのでしょう


その面の皮と年月が積み重なっていくから

ビールジョッキほどの重さの今日一日に

誰が知るはずもない とっておきの贈り物を


遠回りでも近道でもない いつもの道で

今日も頑張ろう温かい小さなこの町で


何も怖くないはず

何も怖くないから


2014©BATCH-GOODE.YAMAMOTO

0コメント

  • 1000 / 1000